物欲しオーラ全開しちゃった 第2

おにくや

2007年09月17日 15:17

前回の続き

旬仙さんのオーナー:
「食べてみる?」

このとき、おそらくナイトウは
「物欲しオーラ」全開だったんでしょうな。
気持ちはちゃんと殺していたんですよ。
悟られまい、悟られまいと・・・。
しかし、見抜かれる程度の心の抑え方しか出来てなかったんでしょうな。

ちょいと話は飛びますが、
ナイトウの精肉店には、
「2007 標語カレンダー 今日のみちしるべ」
なるものが、壁にかかっておりまして
日にちに合わせて、毎日ナイトウが朝出勤時に差し替えております。

この標語カレンダー、いいことばっかり書いてあるんですよ。
その内の一つをふっ、と思い出しました。

7日 「遠慮は上品な強情」
譲り合う心は美しい。遠慮は礼儀の一つともされた。
だが過ぎた遠慮は、強情の表れである。
人の好意は気持ちよく、素直に受け入れよう。
そのさわやかさが、相手の心を開く。


思い出したのもつかの間、
ここで遠慮してしまっては、強情になりかねないので、
ナイトウは標語の教えの通りに、素直に実行。
即座に、さっと「塩辛下さい」といわんばかりに右手を差し出しました。

※正直、このブログを作る際に標語カレンダーに目を通してみると、
自分に「都合悪いな・・」って思えるものはほとんど実行できておりませんでした。

例えば、


●苦難は幸福に至るための関門である。
苦難は不幸の入り口ではない。人をより良くし、より成長させようという大自然の計らい、
幸福の扉である。だから喜んで苦難を受けとめる。振り返って自分を改める。


●大物にぶつかれ、負けても負けてもぶつかれ
自分より弱いものには、いつでも勝てる。弱いものばかりに囲まれていては、上達も向上もない。
大物にぶつかろう。まさか命まで取られることはない。負けたらまたぶつかればいい。


●宇宙は進んでやまぬ。人生は不断の創造
時は一刻も停滞しない。昨日は二度と還らない。進むとは新しくなることだ。
一瞬一瞬が常に初めての局面とは、なんと面白いことか。今日はどんな創造の喜びを味わえるだろうか。


そして、手のひらに乗せられたイカの塩辛は
着色料を含んだ市販品の物と比べれば鮮やかさは劣るものの、
当精肉店と同様に、素材にこだわりを感じます。

そして、ようやく待望のイカの塩辛が口の中に運ばれました。

「うんま~っい」

口の中に入れた時
冷蔵庫から出たての塩辛だったので、よく冷えていて分かりにくかったのですが
口内温度で冷えがなくなってくると
だんだんと塩辛の風味が広がってくるんですよ。

味わっているうちに判ってきたのが
全体的に調味料が控えめなので、
素材の旨みや甘味がバッチリ感じるんです。
そんでもって更に凄さを感じることになったのが、その後のこと。
控えめに感じたはずの調味料が、肝の臭みを上手に消し去っているんですよ。
このバランスは、マジ「お見事」

市販品で慣れたナイトウの味覚を
脳天から「すっこ~ん」と入れ替えてくれました。
これなら、イカの塩辛初心者にもおすすめできちゃう。
やっぱり、ご来店されるお客様に女性の方が圧倒的に多いのも
この味付けがあるからこそと、改めて感じることが出来ました。

いゃ~、ほんとに美味しかったです。
この感動、当分忘れられないな~。

「旬仙さんのオーナー、いい勉強させてもらいました。
どうもありがとうございました。また、勉強させてくださいね!!」



※こちらが、ナイトウに味の感動を教えてくれた「料理 旬仙」さん。
塩辛以外もめっちゃ美味しいですよ!!